【悔しい】本気でアプリコンテストに出てみたらマジで悔しかった
12/8に行われたYAC(横浜アプリコンテスト)という学内のアプリコンテストに出場しました。
マジで悔しかったので記録に残しておきます。
経緯
最初はそんなに出るつもりがなかったんですが、半年後から社会人になりサービスを完全に一人で立ち上げることが難しくなるのではないかと思っていたので、「これも学生の今しかできないことか」と思って出場することにしました。
あと優勝賞金の30万円を引越し費用にしたかったです。
作ったアプリ
今回のコンテストのテーマが「心を揺さぶるアプリ」というものだったので、感情に着目したrene(リネ)というアプリを作りました。
iOSのみなんですが外部テスト中(2024/12/13時点)なのでもし良かったら以下のリンクから試してみてもらえると嬉しいです。内省的な人には割と刺さるかなぁと思ってます。
アプリ概要に関しては以下の発表スライドを見ていただければと思います(見なくても記事の内容は分かるので飛ばしていただいて大丈夫です。あと有料フォントを使っていたのでデザインが崩れています。)
開発中のあれこれ
無限開発
10月中旬くらいからアプリの構想を考え始めて10月末から開発を始めました。
せっかく出るなら優勝を狙いたいということで本気開発をすることにしました。
本番までの1ヶ月強はYACのためだけに生きていたと言っても過言ではないです。
ほとんど家からも出ず(11月はまともに家から出たのは6,7回くらい)、卒論も書かずひたすらコードと向き合って永遠に開発していました。冗談抜きで合計400時間くらいは通算で時間を使っていたんじゃないかなと思います。
バックエンドを0から作ることは初めてでしたし、モバイル開発は本当の本当に初めてだったので分からないことばかりで手探りでしたが、やるしかないので無限に時間を投下することで解決しました。
起きる、プログラミングサークルのボイチャに入って作業する、息抜きにスマブラをする、寝るというサイクルをひたすら繰り返す生活はある意味最高でした。
業務以外の開発でここまで没頭できたのは久しぶりで本当にしんどかったんですが今思えば悪くなかったなと思います。
ただ途中2週間目くらいで限界が来て、一人でカップルひしめく江ノ島を観光した後に友達と油そばをたらふく食べてたくさん散歩したりもしました。改めてフルリモートにとことん向いていないなと思いました。
Honoが最高だった
バックエンドはHonoを採用したんですが、シンプルで薄いことが本当に僕にとってありがたく、開発効率を最大化するのにとても良かったです。時間がない中での開発はHono以外じゃ不可能だったなと思います。
他にもdrizzle、OpenAPIなどを使用した開発体験がとっても良かったです。
余談ですがこの前のJSConfでsugar-catさんにお会いしてHonoの丁寧な記事を書いてくださったことに対する感謝を述べさせていただきました。本当にありがとうございます...!
なぜかフルマラソン
コンテスト1週間前になぜかフルマラソンに出場しました。
4月から申し込んでいた&16000円くらいしたので出ない訳にもいかず、あまり練習できないまま臨んだら案の定死亡しました。
最初の30kmは3時間ピッタリくらいだったんですが最後の12kmは歩いた方が速いくらいのペースでしか足が動かなくて地獄でした。ただ「歩いたら負け、歩いたら負け」と永遠に心の中で唱えることによってなんとか走り続けました。結果としては歩くことなく完走でき、プライドを守れて良かったです(?)
当日の発表
そして待ちに待った当日になりました。
抽選で決まった発表順は一番手でした。
「俺がアプリコンテスト界の令和ロマンになるんや」という気持ちで臨みました。
発表自体は(体感)めちゃくちゃ上手くいって、伝えたいことをしっかりと出せた悔いのないプレゼンだったなと思います(TODO: 発表の動画が配信されたらここに貼ります)
質疑応答に関してもそこまで悪くなかった気がするのでいい感じに終わることができました。
そこからは他チームの発表を聞くターンになったのですが、学内のアプリコンテストにも関わらずめちゃくちゃレベルが高くて特色のあるアプリばかりでした。
当日まで周りがどんなアプリを作っているのか分からなかったんですが非常に魅力的なアプリをどのチームも作っていていい大会だなぁと思いました。
結果
イノベーション賞という企業賞をいただきました。
とても素晴らしい賞を頂けたことは嬉しい一方で、優勝できないのはとても悔しかったです。必死に隠そうとしても表情に出てしまうくらい悔しかったです。
優勝したのは「QCoder」という量子プログラミングコンテストサービスでした。
正直に言うと、今回優勝したアプリに勝つのは僕一人がこの1ヶ月どれだけ頑張ったとしても無理だったんじゃないかなと思います。
技術力ももちろん非常に高かったですし、独創性や社会的意義、かけた時間労力全てにおいてハイレベルだったため納得の優勝です。
でも悔しいです。そして嬉しいです。
こんな素晴らしいアプリが優勝したことに対して「悔しい」と言う感情を抱けている自分が居たことが嬉しかったです。
悔しいと思える舞台に自分が立てたと思えていることが嬉しいです。
優勝はできなかったですがこの1ヶ月間頑張って良かったなと思いました。
ただこの感想は「綺麗事」を多分に含んでいます。もちろん嘘ではないですが。
メインは圧倒的に「悔しい」の一点に尽きます。
このコンテストを通して、技術力やドメインに対するコミットの足りなさを痛感しました。
優勝するとはどう言うことなのかを学ぶことができました。
これからもサービスを作って評価される機会を作りたいなと思いました。
やはり感情こそが人生ですね。
後日談
後日審査員の方からの評価が返ってきたんですが、割とプレゼンが好評で嬉しかったです。ただ一方で「発想や着眼点はいいけど結果として凡庸なアプリになっている気がする」的なフィードバックもいただいたので、今後アプリを改善していきたいなぁと思います。